エアガンを撃たれ、ツバを吐きかけられたパワハラなどによる佐川急便社員男性の自殺事件仙台地裁が労災を認定

エアーガン

朝日新聞によると・・・

佐川急便で上司からエアガンで足元を撃たれたり、つばを吐きかけられたりするパワハラを受けて自殺した男性(当時22)の遺族が、労働災害と認定されなかったことを不服として国を訴えた訴訟で、仙台地裁(大嶋洋志裁判長)は27日、労災と認め、遺族補償金などの支給を認める判決を言い渡した。不支給とした仙台労働基準監督署の処分を取り消した。

判決によると、男性は2010年3月、佐川急便に入社。東北支社仙台店(現南東北支店仙台営業所)で経理などを担当していたが、11年12月にうつ病の診断を受けた。4日後には自宅で制服姿で首をつって自殺。遺族は12年2月に労災保険法に基づき遺族補償一時金と葬祭料の支給を仙台労基署に申請し、同年12月に不支給処分となった。

男性は直属の上司から日常的に仕事のミスで注意を受けていた。自殺する直前にはエアガンで撃たれたり、つばを吐きかけられたりする暴行や嫌がらせを受け、SNSに「上司に唾(つば)かけられたり、エアガンで打たれたりするんですが、コレってパワハラ?」と投稿。自分のスマートフォンにも「色々頑張ってみたけどやっぱりダメでした。薬を飲んでも、励ましてもらっても、病気の事を訴えても理解してもらえませんでした」と書き残していた。

上司はうつ病になったと訴える男性に「そんなの関係ない。迷惑かけられて大変だった」と残務処理を指示判決は一連の行為を「社会通念上認められる範囲を逸脱した暴行または嫌がらせ行為」とし、うつ病は業務上の発症と認めた。

仙台労基署は「今後の対応については関係機関と協議していきたい」、佐川急便は「事実関係を確認しています」とコメントした。(藤井詢也)

 

▼ニュースキーワード1「パワハラ」

職場でのいじめや嫌がらせ行為の総称。パワハラと略してよばれることが多い。法令や判例などによる定着した定義はないが、厚生労働省の「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」は、職場のパワーハラスメントを「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義している。 出典:日本大百科全書

 

▼ニュースキーポイント2『労災』

労働者災害補償保険』のこと。
業務上の事由による労働者の傷病・廃疾・死亡に対する災害補償制度。労災保険とも。同保険法(1947年)に基づく。国が保険者で,強制および任意適用事業の事業主が保険に加入し,労働者またはその遺族に,療養・休業・障害・遺族の各補償給付や葬祭料の保険給付を行う。 出典:百科事典マイペディア

 

 

▼ひとこと

この男性の悲劇は、上司という上にいる立場の人間が部下を思う事ができるタイプの人間でなく、うつ病を患ってしまった男性が今後どのような行動をとるのかという事も理解できない人であったという事。本当に悲劇である。

厚生労働省はパワハラを下記のように6つの類型があるとしている。

パワハラ

また、下記はパワハラによる労災認定の基準

▼パワハラの場合適応される労災認定基準

精神障害を発症している

代表的な精神疾患としては、うつ病、適応障害、心因反応、心因障害、睡眠障害などがあります。病気と言えないまでも、うつ状態にある、または、うつの気があるなどと診断される場合もあります。

精神障害は、外部からのストレスが個人のストレスの対応力を超えてしまった場合に発症すると考えられています。外部からのストレスには、仕事に関係するものと私生活に関係するものがあります。また、個人の対応力は一概には言えませんが、性格的なもの、既往症(既にかかったことのある病気)なども関係します。いずれにしても、医学的見地から慎重に判断することになっています。

発症前おおむね6か月間に業務による強い心理的負荷が認められる

心理不可による労災認定基準はとても明確で、1999年に作成された「心理的負荷評価表」に基づいて審査されてきました。発病前の6カ月間に職場で起きた出来事を全て評価表に記録し、ストレスの強い順にⅢ・Ⅱ・Ⅰの3段階で評価するというもの。

2009年まで、「パワハラや職場いじめ」はⅡと判断され、「退職の強要」などの出来事がⅢと判断されてきました。しかし、2009年4月、10年ぶりにこの基準が見直され、いじめや嫌がらせがⅢと判断されるようになったのです。

なので、パワハラによる精神疾患が労災として認定されることが多くなりました。心理的負荷は「心理的負荷評価表」を元に心理的負荷の強弱を評価し、強と評価される場合に認定要件を満たすことになります。なお、強い心理的負荷が認められるか否かは労働基準監督署の調査に基づき判断されます。 出典:労働問題弁護士ナビより

 

▼外部リンク

あかるい職場応援団:NOパワハラ

エアーガン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。