当時24歳、東大卒、若くして亡くなった電通社員「高橋まつりさん」の過労自殺事件、時系列まとめ

過労

電通の過労自殺事件について時系列でまとめました。今後このような事が起きないよう国や社会を始め、我々日本に住む1人1人が努力する必要があるのだと思います。彼女の命を無駄にしてはいけません。

 

▼「電通」とは

正式社名「株式会社電通」。英文社名「DENTSU INC.」。サービス業。明治34年(1901)前身の「日本広告株式会社」「電報通信社」設立。同39年(1906)「株式会社日本電報通信社」設立。同40年(1907)「株式会社日本電報通信社」に「日本広告株式会社」を合併。昭和30年(1955)現在の社名に変更。本社は東京都港区東新橋。広告会社国内最大手。テレビ広告・スポーツイベントなどに実績。東京証券取引所第1部上場。証券コード4324。 出典:日本の企業がわかる事典2014-2015

 

▼電通社員高橋まつりさんの自殺事件時系列まとめ

・2015/3

東京大文学部を卒業

・2015/4

電通に入社。インターネットの広告部門を担当

・2015/10

証券会社の広告業務が入り、残業時間が130時間となる

職場の状況

 高橋さんが所属していたデジタル・アカウント部では昨年10月から、部署の人数が14人から半分以下の6人に減少。今年9月には、電通のインターネット広告部門で、過大請求約2億3千万円の不正取引があったことが発覚したが、不正の一因として、電通は「恒常的な人手不足に陥っていた」 産経ニュース

不正に関するニュース:ネット広告「不適切業務」、4年間で633件2億3千万円(産経ニュース)

まつりさんのツイッター 2015/10/30
『部長「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「今の業務量で辛いのはキャパがなさすぎる」 わたし「充血もだめなの?」 』

2015/10/31
『日曜日も弊社は輝いている』

『日曜の昼過ぎにお風呂はいって会社行って会社で寝るライフスタイルにはまりつつある…』

『会社にいきたくない。週休2日がいい(><)』 出典 Tweets with replies by まつり (@matsuririri) | Twitter

 

・2015/11

11月上旬にうつ病を発症したとみられる

残業時間が99時間

まつりさんのツイッター 2015/11/1
『優しかったり面白かったり超仕事できたり後輩や同僚思いだったりする先輩や同期も、たまにプライベートが垣間見える事があって、仕事が終われば女の子を弄んだり泣かしたりしているいわゆるところの「広告マン」なんだなぁと思うと切ない気持ちになる。』

11/2
『いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、常識を外れたこと言ったらだめだよね。人を意味なく傷つけるのはだめだよね。おじさんになっても気がつかないのは本当にだめだよね。だめなおじさんだらけ。』

11/3
『生きるために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生。』 出典 Tweets with replies by まつり (@matsuririri) | Twitter

・2015/12

まつりさんのツイッター 2015/12/8
『好きな時に泊めてくれるし多くはないけどタクシー代もくれる。毎日なかなか帰らしてくれないし、頭でついつい考えちゃう今の私の全て💛それが会社(^-^)』

12/14
『私の仕事や名前には価値がないのに、若い女の子だから手伝ってもらえた仕事。聞いてもらえた悩み、許してもらえたミス。程度の差はあれど、見返りを要求されるのは避けて通れないんだと知る。』

12/16
『死にたいと思いながらこんなにストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るのだろうか。』

12/17
『1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きているのか分からなくなって笑けてくるな。』

12/19
『せっかく4カ月ぶりに彼氏に会えるのに、そのために仕事をめちゃめちゃ早く終わらせなきゃならないことと愚痴を言ってはいけないというプレッシャーで辛いったらないんだよな。社会人になるってことは、一時も気を抜けないってことなんだな。』

12/20
『男性上司から女子力がないだのなんだのと言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても我慢の限界である。おじさんが禿げても男子力がないと言われないのずるいよね。鬱だ~。』 出典 Tweets with replies by まつり (@matsuririri) | Twitter

・12/25

住んでいた社員寮から投身自殺

 

・2016/9/30

三田労働基準監督署(東京)が過労による労災を認定

 

・2016/10/7

武蔵野大学教授 長谷川秀夫氏の投稿が炎上

月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。また、転職できるプロであるべき長期的に自分への投資を続けるべき」 産経ニュースより

・2016/10/8

武蔵野大学教授 長谷川秀夫氏の謝罪コメント

「私のコメントで皆様に不快な思いをさせてしまい申しわけございません。ここで、皆様にまとめて返信させていただきます。
(1)言葉の選び方が乱暴で済みませんでした。
(2)とてもつらい長時間労働を乗り切らないと、会社が危なくなる自分の過去の経験のみで判断し、今の時代にその働き方が今の時代に適合かの考慮が欠けていました 以後、自分の専門領域を中心に、言葉を慎重に選び、様々な立場、考え方の方々がいることを念頭において、誠意あるコメントを今まで以上に心がけてまいります」 産経ニュースより

・2016/10/10

武蔵野大学学長(西本照真)が謝罪コメントを発表

このたび、本学教員のインターネット上での発言が、関係者をはじめ多くの皆様にご不快な思いをさせ、ご心配をお掛けし、世間をお騒がせいたしましたことにつきまして、謹んでお詫び申し上げます。
このたびの発言は、当該教員の個人的な見解であり、本学の教育方針とは相いれず、また、人権・倫理の尊重を旨とした本学の「ソーシャルメディア利用ガイドライン」からも逸脱した見解と判断いたします。このような発言が本学の教員によってなされたことは誠に遺憾であり、残念でなりません。
本学と致しましては、事実関係を調査の上で然るべき対応をとりますとともに、規律遵守を徹底し、再発防止に全力を尽くす所存であります。 武蔵野大学公式webより

 

・2016/10/14

東京労働局の監督官らが抜き打ち調査を実施

電通本社(東京都港区)には、14日午後1時過ぎに腕章をつけた東京労働局の監督官ら8人が抜き打ち調査に入った。ある男性社員は「調査が入るとは知らなかった。職場の雰囲気も特に変わった様子はない」と顔をこわばらせた。

午後4時50分ごろ、調査を終えたとみられる監督官が玄関から出てくると、詰めかけた十数人の報道陣が殺到。同社前は一時騒然とした雰囲気になった。監督官の一人は「取材にはお答えすることができない」と述べ、同社を後にした。 産経ニュースより

・2016/10/17

電通の石井直(ただし)社長が全社員に一斉メッセージ

「違法であることが指摘されている現状を改善するため」として、労務管理を月間から日次に変え、最長で法定外月間50時間(所定外70時間)の残業上限を45時間(同65時間)に引き下げる。私的な情報収集などの理由による在社も禁止し、24日から午後10時に全館を消灯することを決定。

メッセージには「社の経営の一翼を担う責務を負っている者として慚愧(ざんき)に堪えない」とした上で、「今私たちには具体的な行動を起こすことが求められている」といった内容が書かれていた。

ソース:産経ニュース

 

・2016/10/18

塩崎恭久厚労相「過去にも自殺者。極めて遺憾なケース」

塩崎恭久厚生労働相は同日の閣議後会見で、「過去にも長時間労働に伴う自殺者を出した電通で再び自殺に追い込まれる事態が出た。極めて遺憾なケースだ。実態を徹底的に究明したい」と述べた。

厚労省によると、立ち入り調査したのは、電通の子会社である電通西日本(大阪市北区)、電通九州(福岡市中央区)、電通北海道(札幌市中央区)、電通沖縄(那覇市)。電通東日本(東京都港区)についても一両日中に調査するという。

地元労働局はすでに、電通の東京本社と名古屋、大阪、京都の3支社を調査しており、全社的な労働実態の解明に乗り出している。悪質な法令違反が見つかれば、刑事事件に発展する可能性もある。 産経ニュース


・2016/10/24

電通、10時に全館消灯の実施を開始

 

・2016/10/25

25日、早朝5時から電通の明りが確認され、ツイッターで話題となる。

ハム速:電通が午後10時以降の残業を禁止した結果wwwwwwwwwwwwwwww

 

・2016/11/1

電通、「電通労働改革本部」を発足

電通は1日、石井直社長を本部長とする「電通労働改革本部」を同日付で発足したと発表した。副社長のほか国内事業全般、経営計画など各部門を統括する執行役員8人で構成する。

ソース:日経新聞

 

・2016/11/7

電通の家宅捜査、臨検から強制捜査へ

東京労働局などは7日、昨年12月に女性新入社員が過労自殺した電通の東京本社を労働基準法違反容疑で家宅捜索した。既に「臨検」と呼ばれる立ち入り調査をしているが、他の社員にも労使協定を超えた違法な長時間労働をさせていた疑いが強まり、強制捜査に切り替えた。会社が過去に複数回、是正勧告を受けていたことも重くみた。

ソース:産経新聞

 

・2016/12/1

電通はNHKの取材に応じ、「自浄能力がない」と発言した若手社員に対し懲戒処分をしていた事が発覚

先週(11月21日の週)の局会や部会等を通して、大半の現場社員に知れわたった。社員からは「ごく普通の意見で何も処分されるような内容ではない」「経営側にとって都合の悪い話が出ないよう、締め付ける目的」「かわいそう」といった同情の声ばかりが聞かれた。NHKは本人を特定できる形で、かつ「40代社員」と見た目で適当に判断して年齢を偽った報道を行い、翌日になって該当部分を丸ごと削除。誤報のうえ、取材協力者に報道被害を与え、処分で電通社内を萎縮させ、視聴者には説明なく突然「なかったこと」にするという、報道倫理が欠落した、ずさんな仕事ぶりだった。 出典:My news Japan

取材協力者をしっかりと守らないNHKもひどいし、剰え電通はその社員を懲戒処分。自浄能力なんて微塵も感じられないし、変わっていこうという姿勢すら感じられない。

 

・2016/12/25

まつりさんの過労死自殺から1年、母親が手記を公表

 大手広告会社の電通に勤めていた高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺してから25日で1年を迎えるのに合わせ、母親の幸美さん(53)が産経新聞など報道各社に手記を寄せた。手記には大切な娘を失ったつらさや、娘の死が社会を変えたことへの意義がつづられていた。 出典:産経ニュース

 

・2016/12/26

2016年のブラック企業大賞は「電通」に決まる

弁護士やジャーナリストなどで構成するブラック企業大賞実行委員会は、労働やパワハラなどで問題があると指摘する今年の「ブラック企業大賞2016」に、新入社員の過労自殺をめぐって強制捜査された大手広告会社「電通」を選んだ。 出典:産経ニュース

 

・2016/12/28

まつりさんの当時の上司や会社を労基法違反容疑で書類送検

 社員に違法な長時間労働をさせていたとして、厚生労働省東京労働局は28日、労働基準法違反の疑いで、法人としての電通と、過労自殺した女性新入社員の当時の上司を書類送検した。11月に強制捜査に着手してからわずか1カ月半という異例のスピードで立件。労働局は組織的な違法労働が常態化しているとみて、全容解明を目指し、越年して捜査を継続する。 出典:産経ニュース

 

・2016/12/28

書類送検を受け、電通の石井社長が会見。1月に辞任を発表

 女性新入社員が過労自殺した問題で労働基準法違反の疑いで書類送検された電通の石井直社長が28日、都内で記者会見し、来年1月に辞任すると発表した。石井社長は「当局から指導を受けたにもかかわらず、抜本的に解決できなかった。全責任を持って辞任する」と会見で語った。 出典:産経ニュース

 

・2017/1/19

電通社長に山本常務

 広告最大手の電通は19日、経営体制の刷新を協議する臨時取締役会を開き、新入社員高橋まつりさん=当時(24)=の過労自殺問題で石井直社長(65)が正式に引責辞任し、後任に山本敏博常務執行役員(58)を充てる人事を決めた。 出典:共同通信

 

・2017/1/20

電通、解決金支払いを約束。高橋まつりさん遺族と合意書を結ぶ

 本日、高橋まつりさんご遺族との和解にいたりました。 あらためて、高橋まつりさんのご冥福を深くお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆さまには心よりお詫び申し上げます。 当社は、二度と同じような出来事が起こらないようにするため、すべての社員が心身ともに健康に働くことのできる労働環境を実現するべく、全力で改革を進めてまいります。 電通のコメント

 

・2017/2/21

安倍総理、まつりさんの母親と面会

安倍総理大臣は、過労のため自殺した電通の元社員、高橋まつりさんの母親の幸美さんと総理大臣官邸で面会し、悲劇を二度と繰り返さないよう、長時間労働の是正などに全力で取り組む考えを伝えました。 NHK

 

・2017/5/19

まつりさんの母親、初めてテレビインタビューに応じる

過労のため自殺した、電通元社員の高橋まつりさんの母親の幸美さんが初めてテレビのインタビューに応じ、まつりさんとの思い出や働き方への意識を変えてほしいという思いを語りました。

記者会見した理由について幸美さんは「こんなに頑張ってきた子が、黙って会社に殺されたままにしておくわけにはいかないと思ったし、実名公表もしようと決心しました。社会のためでもありますが、今さら遅いですけど、娘のためであると。あの時、東京に行って私が抱きしめて助けてあげないといけなかった私のせいでもある」と涙ながらに語りました。

そして、電通に対して、「体質を本気で変えてほしい。今まで変えてこなかったのは社長の責任、社員全員の責任だと思います。月100時間の残業が当たり前だと思っている人がたくさんいる。業界全体の問題で、日本のほかの業界も同じように抱えている問題だ」と訴えました。そのうえで、「日本社会の成長があるのは、サービス残業をしてきたからだと思っている人の意識を変えるのは難しいが、日本人の意識が変わらなければいけない。本当につらいと思っている人たちは弱いのではない、亡くなった人は弱いからではないということを皆で考えてほしい。一企業だけでなく、日本全体の問題だと思う」と話しました。

そして、最後にまつりさんが大学時代、中国に留学した時の写真を見て、「時が止まったようで、相変わらず繰り返し、夢の中に生きているような感じですね。彼女のことを遠い存在だと感じられない。母親だから、まだ記憶がリアルというか、ついこの間まで元気に一緒に山登りしたり、抱きしめ、ハグしたりしていた記憶があるので」とまつりさんへの思いを語りました。 NHKより抜粋

 

▼まとめ

ツイッターを見ていて、本当に亡くなってしまったまつりさんは純粋で心根が優しい人だったんだろうなぁと思えました。そんな人だからこそ、強烈なストレスをため込みうつ病となり、ふっとした拍子に何かが爆発してあんな悲しい結末になってしまったのだと思います。電通は労働時間を短くするという事を全社員に対して通達したようですが、根本は労働時間ももちろんあるのですが、一部の人たちの傲り高ぶりといった企業風土が原因の気がしてなりません。本当に悲しい。

 

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